リフォームをするタイミングに決まりはないものの、部屋や設備によってリフォームをするタイミングの目安年数があります。
国土交通省住宅局が実施した「令和2年度 住宅市場動向調査 報告書」によると、中古住宅を購入してから実際にリフォームまでの平均居住年数は19.3年となっています。
リフォームしたきっかけは
- 住宅が痛んだり汚れたりしていた
- 家を長持ちさせるため
- 台所、浴室などの設備が不十分
と順に多く、工事内容は「住宅設備の改善、変更」「間取りの変更」などさまざま。
今回の記事では「リフォームをするタイミングの目安年数と費用相場やリフォーム会社の選び方」を解説します。
リフォームをするタイミングの目安時期|目的別

ここでは、内装、外装、水回りのリフォームをするタイミングの目安時期をご紹介します。
内装リフォームのタイミング
- 壁やフローリングの汚れやシミ
- 色褪せ
- 傷、ヘコミ
などが気になったタイミングでリフォームするのがベスト。
年数でいうと住んでから平均10年〜15年です。
和室リフォームには3種類あり、畳の張り替えは業者にお願いするのでそれぞれ手間や料金が違います。
- 2〜5年で「裏返し」
- 4〜7年(または裏返し後5年)で「表替え」
- 10〜15年で「新調」
畳替えは使い始めてからの年数で、リフォームのタイミングと方法を検討しましょう。
外装のリフォームをするタイミング
- 外壁や屋根…築10年
- 全体的なリフォーム…築15年~20年
全体的なリフォームとは、大きなひび割れや瓦ずれなどです。
とはいえ、外壁や屋根は雨や風にさらされて着々と劣化が進んでいます。
10年〜15年程度経過したタイミングで点検、リフォームを検討するといいでしょう。
水回りのリフォームをするタイミング
- キッチン…15〜20年
- 洗面台…15〜20年
- トイレ…15〜20年
- お風呂…20年
水が流れにくくなったり、排水溝から異臭がしたりする場合はリフォームを検討しましょう。
水回りの劣化は見た目には分かりにくく、いざ点検すると洗面所や浴室の下地材が腐食している可能性もあります。
小さな不具合を感じた時は、すぐ点検することを心掛けましょう。
リフォームにかかる費用はどれくらい?

ここでは3つの事例を挙げ、リフォームの費用相場をご紹介します。
色あせた壁紙の張り替え
壁紙の張り替え費用…3万~7万円
クロス本体の費用は1m²あたり1,000円~1,500円ほどです。
クロス代にプラスして工事費が必要となります。
部屋の広さや場所によって費用は変わりますが、10帖ほどの部屋であれば多くの場合10万円以内で張り替えが可能です。
外壁の塗装
外壁の塗装費用…80万円~150万円
主な内訳は「塗料費用・工事費・足場代」です。
使用する塗料によって耐用年数や耐熱性、耐寒性が異なり、金額も変わります。
ユニットバスの交換
ユニットバスの交換費用…50万円~150万円
ユニットバス本体価格と工事費が必要です。
追い焚き機能や手すりをつけるなどの要望がある場合は、プラス料金が発生します。
【鉄則】失敗しないリフォーム会社の選び方

せっかくリフォームをするなら、費用を抑えながらも満足のいく仕上がりにしたいですね。
リフォームの費用を安く抑えるには、リフォーム会社の選び方が重要です。
失敗しない選び方を2つご紹介します。
必ず2社以上に見積もりを依頼する
リフォームを検討するなら、必ず2社以上に見積もりを依頼しましょう。
見積もりを依頼するときのポイントは、同じ内容で希望を伝えること。
相談内容のNG例は
A社にはユニットバスの交換のみを相談
B社にはユニットバスの交換と追い焚き機能の追加を相談
リフォーム会社によって、金額やサービス内容はまちまちです。
必ず2社以上に見積もりを依頼し、相場を理解した上で比較して決めましょう。
一括見積もりサービスを活用する
複数見積もりを取ってもらうときには、一括見積もりサービスを活用するのもおすすめです。
ほとんどの場合無料で利用でき、必要な項目を入力するだけで一定条件における見積もりがもらえます。
- 費用の相場が分かる
- 手間なく複数の会社から見積もりが取れる
- 安くリフォームできる会社を見つけられる
忙しい方や一気に見積もりを取りたい方に特に向いているため、近年一括見積もりサービスを利用する世帯が増えています。
要注意!避けたいリフォーム会社の特徴【必見】

リフォームをするにあたり会社選びは非常に重要です。
ここでは、避けるべきリフォーム会社の特徴を2つご紹介します。
詳細な見積もりを出さない
- 合計金額しか書かれていない
- 単価の記載がない
などの見積もりは要注意。
一般的に、見積もりは商品の「品番、単位、単価や金額」などが詳細に書かれています。
キャンペーンや大幅な値引きを提示する
- モニターを募集しています
- キャンペーン中なので半額でリフォームをします
などといったセールストークには注意。
半額の価格でリフォームできるということは、最初の価格設定が相場より非常に高い可能性も。
リフォームは安ければいいという訳ではないので、キャンペーンや大幅な値引きをする会社に惑わされないようにしましょう。
リフォームのタイミングは重要!年数はあくまでも目安

今回は「リフォームのタイミングの目安と費用相場」など解説しました。
ここで紹介したリフォームタイミングの年数はあくまでも目安です。
不具合が出てきたり、劣化など感じたら点検しリフォームを検討するのが理想です。
マイホームで長く暮らしていくためにも、信頼できるリフォーム会社を見つけリフォームを成功させましょう。
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